最後の恋愛Ⅱ
けど、私だってここで引くわけにはいかない。

「戻らない、隼人とふたりきりがいい。」

言った・・・!

言った、けど・・・

恥ずかしい!

恥ずかしすぎて、泣きそう。

けど、何とか繋いだ大麦の手をぎゅっと握り締めた。

何て言う・・・んだろう。

どんな顔してるんだろう・・・。

顔を見ることもできない。

顔が上げられない。

恥ずかしい・・・し・・・。

これだって、私のガラじゃないよ。。

「分かった、弥生にはメールしとく。ふたりで遊ぼう。」

そう言われて、私は顔を上げた。

大麦は、いつもの優しい顔でじっと私を見下ろしている。

「今日は、ずいぶん甘えただな。」

・・・

そう言われて、私は真っ赤になり俯いた。

分かってる。

こんなふうに、男の人に甘えたことなんかなかった。

これまで一度も。

私のガラじゃないって、だからそう思うんだよ。

「森さん?」

ハッとして顔を上げる。

大麦は、くすっと微笑んで言った。

「まずは何に乗る?森さんは・・・」

その言葉に、ムッとして頬を膨らませて顔を背けた。
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