最後の恋愛Ⅱ
大麦は、すぐに「どうした?」って言って顔を覗き込んでくる。

だから、恥を忍びつつ、唇を尖らせて言った。

「イヤ・・・」

「・・・え?」

「イヤ。大和って・・・呼んでくれなきゃイヤ。」

何で、森さんって言うの。

どうして、如月さんのことは、弥生って呼ぶの。

どうして、私のこと、これまでみたいに・・・

呼んでくれないのよ・・・。

「大和。」

・・・!

私は、バッと顔を上げた。

「甘える大和も可愛い。」

そう言ってクスッと笑う。

くぅぅぅぅぅぅぅぅっつ

ああ、もうっ

もうっ

イライラする

ジリジリする

もやもやする

何か何か言いようのない胸の圧迫感というか、なんというか

それにそれに・・・

分かってる。

自覚ある。

私が、自分でもおかしいって分かるくらいに、女、女してるってことくらい。

傍から見たら、ちょっと異常だと思われるかもしれない。

イイ歳した女が、何をカワイコぶってんだって。

けども!
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