最後の恋愛Ⅱ
「ち、違う、間違った!今のは、えっと・・・!」

慌てて否定して、私は両手を胸の前で振った。

「えっと・・・」

言いかけた私の身体をぐいっと、大麦は引き寄せた。

そのまま大きな身体に包み込まれる。

あ・・・

暖かな腕の中で、ホッと、する感覚。

この腕・・・だ。

この腕、が、欲しかった・・・。

頭上で、大麦が囁いた。

「ぎゅって、するだけでいいのか?」

って・・・

だから、分厚い胸板に埋めた顔を、ゆっくりと上げて、大麦を見上げて答えた。

「キス・・・したい。」

大麦はにまっと微笑んで、答えた。

「いいよ。」

そして、身体を抱き上げると、すっと顔を寄せた。

唇が合わさる。

ああ・・・

大麦とのキス・・・

久しぶりのキス・・・

抱きしめる腕を確かめるみたいに、大麦の首に腕を巻きつけた。

大麦も私をしっかりと抱きしめ返してくれる。
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