最後の恋愛Ⅱ
頭の中で、大麦を非難する自分と、擁護する自分が戦っている。

まるで天使と悪魔みたいに。

けど、どうしたって不覚にも・・・

嬉しくて恋しくて、嬉しくて恋しくて・・・

ただ、噛み付くみたいに舌を絡めた。

好き・・・

好きだ・・・やっぱり好き・・・

こんなに好きなのに・・・

どうして―

「ちょっとぉぉぉ!」

突如にかかった聞き覚えのある声に、思わず大麦が唇を離そうとする。

私は、大麦の両頬を手のひらで包んで、固定して、それで更に深く舌を絡めた。

見ないで

見ないで

私以外のヒトを見ないで・・・!

「やめてよっ、いつまでやってんのよっ、離れてっ!」

如月さんがしつこいぐらいに大声で怒鳴っている。

五月蝿いなぁ・・・

私は、大麦をとろんと見つめながら、それでも舌を絡めた。

大麦も、ちゃんと応えてくれる。

抱き上げられた身体をしっかりと抱きしめてくれる。

チュッ

濡れた音が溢れる。

周囲から、冷やかす声も聞こえていた。
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