最後の恋愛Ⅱ
もう、とにかく黙っていろ~っ!
「早く言いなさいよ!」
観覧車は、まだ四分の一も進んでいないってのに、本当に煩いお嬢さんだ。
「悪い、弥生はちょっと黙っててくれるか?」
大麦が言って、私は咄嗟に口を出した。
「弥生って言わないで!」
大麦と如月さんが、パッとこちらに目を向ける。
「何言ってんの、おば―」
言いかけた如月さんを制するように、左手を出して大麦が言った。
「・・・何で?」
何で、だって・・・?
分かってるくせに!
「言ったじゃない、如月さんって呼んでって!」
っていうか、前は、弥生って下の名前から、如月って呼び方に変えてくれたじゃないさ!
どうして、呼び方元に戻しちゃうわけ?
私のこと、どうでも良くなったからって、そんなの、あんまりにもあからさますぎでしょ!
「どうして?」
それでも、追求してくる大麦を、私はふるっと震えて・・・睨んだ。
「だって、・・・だって、イヤなんだもん!」
「だから、何で?」
ううううううう
まだ、言うかっ!
大麦は、いじわるだ。
そう言って、私に答えを求めてる時でさえも、憎たらしく微笑んでいるんだから。
「早く言いなさいよ!」
観覧車は、まだ四分の一も進んでいないってのに、本当に煩いお嬢さんだ。
「悪い、弥生はちょっと黙っててくれるか?」
大麦が言って、私は咄嗟に口を出した。
「弥生って言わないで!」
大麦と如月さんが、パッとこちらに目を向ける。
「何言ってんの、おば―」
言いかけた如月さんを制するように、左手を出して大麦が言った。
「・・・何で?」
何で、だって・・・?
分かってるくせに!
「言ったじゃない、如月さんって呼んでって!」
っていうか、前は、弥生って下の名前から、如月って呼び方に変えてくれたじゃないさ!
どうして、呼び方元に戻しちゃうわけ?
私のこと、どうでも良くなったからって、そんなの、あんまりにもあからさますぎでしょ!
「どうして?」
それでも、追求してくる大麦を、私はふるっと震えて・・・睨んだ。
「だって、・・・だって、イヤなんだもん!」
「だから、何で?」
ううううううう
まだ、言うかっ!
大麦は、いじわるだ。
そう言って、私に答えを求めてる時でさえも、憎たらしく微笑んでいるんだから。