最後の恋愛Ⅱ
車に乗り込んで駐車場から出ると、大麦は早速「外」の大麦に変身。

「ったく、あいつふざけやがって!」

あいつ、というのが如月弥生であることは言うまでもない。

そうだね

大麦にとっては、ふざけるななんだろうな

けど、一方的に別れを突きつけられた方としては、納得できないっていうのも・・・分からなくはない

いや、だいぶ分かる。

「怒ってる?」

「え、あ、いえいえ全然。」

そう言って手をふると、大麦はむすっとして言った。

「全然ってのもムカツク」

子供かい

「ま、冗談はおいといて、如月さんのこと、どうするおつもりなんですか?」

「どうって、俺はもうケジメつけてるから。」

そりゃ、大麦はそうなんだろうけどさ

あっちは全然、そんな感じじゃなかったじゃん

「・・・失礼ですけど、別れ話はどんな感じだったんですか?」

「え?」

「だから、どういう時にどういう状況で別れ話をしたのかって聞いてるんです。」

何だよ、分からないのか大麦!

あんたの素行の悪さに、いたずらに騙された女子たちで、如月さんのように不納得の人は少なくないと思うぞ。

だけど、大麦は、にやっと微笑んで言う。

「やきもち?」

あー分かった。

馬鹿だな・・・?

こいつ。
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