最後の恋愛Ⅱ
ああ!

本社統括部長・・・その人だ。

気がつかなかったのは、社報で見たその人は髪が黒かったからってのと、確かもっと若かった。

何年前の写真使ってたんだ、あの社報。

え、本社統括部長ってことは―、あ、如月さんのお父さんってことか!

でも、ずいぶん歳のいったお父さんなのね。

年子って奴?

それじゃ、お父さんも可愛くて仕方ないでしょうねぇ。

―って、そんなこと流暢に考えてる場合じゃなかった。

可愛がってる娘にオイタをしたうえ、昼休みの時間を使ってこんなことしてたのがバレるのは相当マズイでしょうよ!

っていうか、何だってここに統括部長が?

「・・」



声、聞こえる

あ、窓がちょっとだけ開いてるのか

悪いかな、と思いつつ聞き耳を立ててしまう

こいうところが若い頃の私にはなかった図々しさなのだろうか

けど、いいよね。

ここは、気になるし。

「君は、ずいぶんモテるようだね。」

部長は嫌味を言って、微笑む。

怖い~~~
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