自惚れ男子の取説書【完】

「特別ねぇ。私にしてみれば、琴美の方がよっぽど特別だと思うけど」

「何が?1回ご飯に行っただけじゃない」

美沙の言葉に首を傾げる。

出会った経緯はさすがに美沙にも言えていないから、”出会いが特別”って意味じゃないだろうけど。


「それよそれ!石川君言ってたんだけど、小田さん絶対女性と2人じゃ食事行かないらしいわよ。1度職場の人と2人で行って、その後付きまとわれて大変だったんだって」

「え…でも、仕事の付き合いとかで行くじゃない。私ともそんなもんでしょ」

「いやいや、それも無しなんだって。徹底的に女性と2人にはならない、食事にも行かない。それも支障出ないよう仕事でカバーするんだからすごいわよね」

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