自惚れ男子の取説書【完】
まぁいっか。今日はもう何の用事もないし、美沙とはぐれる事もないでしょ。
正直、スマートフォンに縛られるのはごめんな私。忘れた所であまり苦にならない。
ごめん、と一言断りスマートフォントをチェックする美沙を見て私はトイレに立った。
パンパンのお腹をさすりつつ席に戻ると
「よしっ、帰るよ!」
1人帰り支度を整えた美沙は勢いよく立ち上がった。そそくさと荷物と伝票を手に取ると、ほれっと私にも支度を促す。
「えっ、まだ時間あるじゃん。それにタルトもまだ食べてない!」
お皿にはまだ食べかけのベリータルトがちょこんと乗っている。