自惚れ男子の取説書【完】

ガランガランと少し乱暴に扉を開けると、怒りはそのままに雑に腰かける。


「チッ……悪い、職場の後輩だった」

「お仕事ですか?大変ですねぇ」

間延びするのを自覚しながらも、出来る限り労うよう話した。それくらい、今日は珍しく飲みすぎている。

「取引先と揉めて資料作りなおさなきゃなんねぇらしくて泣きついて来やがった。ったく…それくらい自分でやれっての」

「へぇ、営業の仕事って大変なんですねぇ…って、帰らなくて大丈夫ですか!こんな所にいる場合じゃっ…!」

わたわたと焦る私をよそに、小田さんは淡々と食事を再開させる。

「あぁ?参考資料の指示出したから大丈夫だろ。それ位自分で出来ねぇとか、ただの給料泥棒だろうが」

ふぅ…と怒りを落ち着かせるよう、小田さんは軽く息を吐く。
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