自惚れ男子の取説書【完】
そんな彼と久しぶりに合った休日。その日は1日彼とデートをして、翌日の夜勤も彼の家から行くつもりだった。
2人で作った食事をすませ、のんびりとした時間を楽しんでいた時のこと。
ピリリリピリリリ
私のスマートフォンに連絡が入った。
それはその日夜勤に入っていた美沙からで、私の受け持ち患者さんが亡くなったという知らせだった。
もう長くはない…分かっていたから、私が勤務している時にきちんと見送ってあげたかった。その気持ちを知っていたから、わざわざ知らせてくれたんだろう。
「ごめん、私行かなきゃ」
慌てて仕度をする私に、彼は露骨に不機嫌な顔を見せた。