自惚れ男子の取説書【完】

「お待たせしましたぁー持っていって大丈夫ですか?」

「あ?早かったな。ちょっと待て」


ざっと書類の山を避ける小田さんの前に、湯気の上るお椀を運ぶ。

”胃に優しいもの”で思い付いたのは単純にお粥。風邪気味の時に自分でよく作る玉子粥にネギやしょうをたっぷり加えた。これなら失敗もないから安牌だ。

「熱いんで気をつけて下さいね。と、あまり期待しないように」

「ふーん。お前食べねぇの?」

「へ?いやぁ…これ以上ご迷惑かける訳には。それに二日酔いでして…ははっ」

< 155 / 362 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop