自惚れ男子の取説書【完】
ほへっと緩みきった顔で思わず呟く。と、当の小田さんはこちらを向いたまま棒立ちだ。
何か気にさわる事言った?
首をかしげ様子を伺うけど、小田さんは相変わらずだ。
「小田さ「あぁーっ!!」」
突然の大きな声に身体が跳ねる。
「お前失礼だな!いっとくけど、俺はいつだって優しいんだよ。自惚れんなバカ」
「んなっ…!素直に感謝しただけじゃないですか。小田さんこそ、ひねくれた考えやめて下さいよ」
せっかくのほっこりとした気分が台無し。
急に怒り始めた小田さんは顔を真っ赤にして、耳までほんのり赤い。まるでそのうさを晴らすよう、雑にカップを取り出すとコーヒーメーカーをセットし始めた。