自惚れ男子の取説書【完】

「すみませんすみません!いやお忙しいですよね…というかお仕事中なのに。本当にすみません!」

「は、はぁ…」

慌てた様子でグシャグシャに頭をかきむしると、続けて勢いよく頭を下げられる。

「あの、とりあえず頭あげてください松山さん」

「あっ、す…すみません」

この短時間で何謝っただろう。私が何を言うでもなく呆気に取られているあいだに、松山さんはすっかり1人で取り乱してしまった。

「大丈夫ですから、とりあえず落ち着いて。ゆっくり話してください、ね?」

コクコクと頷くと、松山さんはゆっくりと深呼吸した。

「あっ…明日っ…というか、連休中…お、お休みはありますでしょうか?」

「え?あぁ…確か日勤と夜勤ですね。時間は違いますけど病院には来ますよ?」
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