自惚れ男子の取説書【完】
あぁ、そういう事ね。
土日祝日関係ないです、ご心配なく。この3連休もお父さんの事ちゃんと看てますからご安心くださいね…と。
「ち、違う。違います。わ、私が聞きたかったのは仕事なのか…ではなく、お休みがあるかという事でして。その為に仕事があるか聞いた訳で…あの…
」
あぁなるほど…って、ん?
そこでようやくわかった。何でいつにもまして茹でダコみたいなのか。
こ、これは…
「あの、父がいつもお世話になってまして。失礼な事を言ってしまったり、申し訳ないんですが…」
「いえ、全然気にしてないですよ。松山さんとお話するの楽しいですし、担当看護師ですから」
営業スマイルで毅然と返す。さすがにこの”松山さん”がお父さんの方だって事くらい分かるよ、ね。
ヤバい。この流れは非常にまずい。