自惚れ男子の取説書【完】

「俺も人の心配してる場合じゃねぇわ」

ふっと軽くため息をつく小田さん。軽く首を振るのにあわせて、さらさらと小田さんの髪が私の頭を撫でる。

「ふふっ…小田さんはもう必要ないじゃないですか」

「まぁ…ほっといても来るもんは来るけどな。俺にだって選ぶ権利がだなぁ」

「いやいや。美月さんはどうするんですか、もう…」

「あぁ?あいつは結婚決まってんだから、俺が心配する必要ねぇだろ」


……ん?

「え、結婚する……んですよね?」

「美月がだろ?だから俺がバージンロード歩いてやんなきゃいけねぇってさっきも言っただろ。ちゃんと聞いてんのかよ、お前。さすがに挨拶は母親に任せたけど、バージンロードは男じゃねぇと格好つかねぇだろ」
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