ご近所さん的恋事情
「ごめん。俺だって、所詮あの男と同じだよね?怖いよね?」


もしかして、自分さえも怖がられている?誘われたから好意を持たれてると勘違いしてしまった。あの誘いは社交辞令的なものだったのかもしれない。

渉は、瑠璃子から離れて、切ない表情で微笑んだ。


「おやすみ。ゆっくり休んでね」


「あ…」


くるりと後ろ姿を見せて歩き出す渉に、瑠璃子は手を伸ばす。もう、届かないくらい離れていた。


「待って!」


我慢できなかった。まだ渉と会うのは2回目だ。それに出会ってから、2週間しか経っていない。でも、毎日LINEで話をしていた。内容は天気の話とか近所にある店の話とかが多く、時間も2分くらいと短かったが。

でも、惹かれるには十分な材料だった。毎日連絡し合うことが出来る渉が心の支えになっている部分もあった。偶然でも会えた今夜は嬉しかった。

好きになるのに時間は関係ない。たった2週間しか経っていなくても、渉を好きになっていた。
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