ご近所さん的恋事情
勘違いしそうになる?それこそ、勘違いしてしまいそうになる。

久しぶりの恋だから、都合の良い解釈ばかりしてしまう。渉は、年下だ。数日前に年を聞いたけど、5つも下だった。弟よりも下だ。そんな年下に恋をしていいのだろうか?


「あはは。瑠璃子さん、こっち向いて」


渉は、抱き締められている手を離して、くるりと瑠璃子の方に向き直った。

瑠璃子はまたしても目を逸らす。後ろからなら大胆なことも出来るし、言えるけど、正面だと言うどころか見ることも出来ない。

渉は、瑠璃子の両頬を押さえて正面を向かせて、自分の顔を近付けた。息がかかるくらいの距離だ。これだけ接近されると視界が狭くなり、渉を見るしかなくなる。


瑠璃子の心臓はかなりのスピードで動いている。

年上の余裕なんてどこにもない。押さえられた頬は熱を帯びていた。


「瑠璃子さん、顔が熱いよ」


「やっぱり意地悪だね…」


唇がくっついてもおかしくない距離になる。
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