ご近所さん的恋事情
瑠璃子は歓迎会でちゃんと食べたし、ちゃんと飲んだ。だけど、渉は仕事帰りだ。焼き鳥も食べていないから胃袋は空っぽ状態なのでは?


「ああ、会社で弁当食べたよ。今日は会議があって、そこで出たから」


「忙しいのね」


夜の会議に、朝早くからの出張。それに、初めて会った時は翌日が休日出勤だとも話していた。そんなに忙しいのに来てもらって、本当に良かったかな。ここで体を休めればいいけど…瑠璃子は急須にお湯を注いだ。


「はい。どうぞ」


「ありがとう。緑茶?」


「うん。もう遅い時間だから。あ、お酒がよかった?ビールなら冷えてるけど。ちょっと待ってね!」


緑茶を出したのが失敗だったかと瑠璃子は慌てて、冷蔵庫に行こうとする。


「いや、お茶でいいよ」


渉も慌てた。瑠璃子の手を掴み、自分の横に座らせる。

座ったのはいいけど…

座らせたのはいいけど…

二人の間に変な空気が流れる。この先の展開をお互いに考えていた。
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