ご近所さん的恋事情
お腹も空いてない。飲み物は緑茶でいい。明日は朝早くに起きる。そうすると、飲み終わった後にやることは何?瑠璃子は温かい緑茶を半分ほど喉に通しながら、考える。

寝る前にやることといえば、入浴だ。


「お風呂に入るよね?お湯入れてくるね」


「あ、うん。ありがとう」


バスルームに向かう瑠璃子の後ろ姿を渉は、目で追った。

風呂に入るためにここに来た?緑茶を飲むために来た?ここに来た意味は?招かれた意味は?女の部屋に入るのは初めてではない。女の部屋に入るにはいつもそれなりの期待をしていた。

でも、何だろう?期待するという気持ちではないこの気持ちは…渉は、飲み終えた湯呑みをテーブルに置き、バスルームから聞こえてくる音に耳を傾ける。


バタン


バスルームのドアが閉まる音が聞こえ、瑠璃子の小さな足音が聞こえた。


「そうだ、布団を敷かなくちゃね」


リビングに戻ってきた瑠璃子はそのまま、隣の部屋に行く。
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