【短編】甘い香り-修学旅行-
「…なぁ、こんな時に言うのも何やけど、抱いてもえぇ?」

「…はっ!?」

本間にお前はKYやなっ!!と思いながらも、一応聞き返す。

「だって、俺の下半身が…

バシッ!!

言いかけた亮太の頭をバシッと叩いた。

「痛ってぇ!!」

「バカッ!!」

あたしは、赤くなった顔を隠した。

「良いじゃんww愛を感じたいよ~」

ふざけながら言った亮太の声には、まだ震えがあって、あたしの心を切なくさせた。

「ばーか」

亮太のおでこをピンッ…と弾き、抱きしめた。

「全く、悠季ちゃんは、甘えん坊やなぁ~」

「…どっちがだよ」

亮太は、笑いながらあたしをそっと優しく抱いた。
< 15 / 18 >

この作品をシェア

pagetop