鈍恋diary
「史華、さっきの感じで投げれば大丈夫だから…」
「史華ちゃん、あのピン全部タカだと思って吹っ飛ばせばいいんだって!」
「タツは、また余計なこと言う…」
「龍樹だと思って吹っ飛ばせって!」
そんなんで倒せるならとっくにそう思って投げてるよ。
ドキドキしながら、ピンを見つめる。
なんかすごく遠くにピンがあるような錯覚に捕らわれて…
投げる時にちょっと力が入ってしまった。
ボールは真っ直ぐ転がってくれて、思わず胸の前で手を握って祈ってしまう。
祈りが通じたのか、ピンは8本倒れた。
「やった…6本以上倒したよ!」
「お疲れ!これで同点だから、勝ちは確定」
ノルマクリアで嬉しくて、貴史君とハイタッチ。
「負けは認めるけど、コレ取るのは無理だろ…さっきも外したし」
「史華ちゃん、いいシチュエーション作ってくれるよね」
龍樹さんと祐太さんの会話にあたしは残ったピンを確認する。
7と10が残ったスネークアイ…最悪のスプリット。