罰ゲームでヤンキー君に告白されました。
龍也君がいなくなったからか、周囲にいたギャラリーも興味をなくして去っていった。
「どうしてこんなことになったの?」
「だってさぁ」
話を聞くと、さっき龍也君が私に会いに教室に来たらしい。
あんなひどいことをしたのに今更何を話す気なんだ、って思って腹がたってしまい。
そして気がついたら龍也君とバトルしていたそうな。
彼女は私の肩をがしりとつかんだ。
「とにかくハル、あいつにかかわらないほうがいいよ!」
「そうだよね……」
えみは曖昧に答える私を睨んで、納得がいかなそうに怒っている。
「あんたまだ懲りてないでしょ!? もう近寄っちゃだめだって!」
「う、ん……。でも、何の話だったのかは気になるかなぁ」
「ハールー!」
「あはは、分かってる分かってる。大丈夫だから」
そう言って、納得した。
けど、やっぱり何の用だったのかはちょっと気になるかも。
龍也君の姿を探したけれど、当然もう彼はどこにもいなかった。