罰ゲームでヤンキー君に告白されました。


えみが龍也君とバトルした日から、何日たっただろう。


多分私のことを待っているんだろうな、っていうのは分かるけど。


日にちがたてばたつほど、私もどうやって声をかければいいのか分からなくなってしまう。
勇気を出して、彼と話そうと思っても。



――あの時キスされそうになったことを思い出し、やっぱり勇気がしおれてしまう。


目が合うと、結局龍也君の前から逃げ出してしまった。



ちらっと振り返ると、なんだかショックを受けたような表情でかたまっていた。



……どうしよう。


嫌なんじゃない。
嫌いなわけない。


ただ、恥ずかしくて苦しくて、まともに顔が見られない。



龍也君は一体これ以上、私に何を言いたいんだろう。
もう星乃先輩がいるから、私なんてどうでもいいはずなのに。



龍也君の気持ちが、全然わからない。


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