もしも私がーcasket in cremtion。
ドォン!
四発目が爆発した音が鳴り響くと、天井の大部分が崩れ落ちて来た。
ズドン!と低く鈍い音を醸し出して、そこら辺の機械を潰して行く。
私の近くにある機械と、シールド発動装置にもその音を天井のコンクリートがプレゼントした。
「キャア!」
思わず頭を抱えると、潰れた機械をチラリと見て
「……危ない」
自分の顔が青ざめて行くのが分るのは、久しぶりだった。
すると葵が口を開いた。
「さっさと行け、今回だけは見逃してやるよ!ここは時期に崩れる。お前達が仕掛けたんだ、どうなるかぐらい分るだろ?」
皮肉交じりに言う葵に、エリックは必死に大声を上げた。
「翔、逃げよう!」
「あのなエリック、何で俺がお前らと一緒に逃げなくちゃならないんだ?それに今逃げるより、シールドの中にいた方が安全だからな。後から俺は悠々と逃げるさ。」
「でもっ――」
エリックが何か言おうとした瞬間、エリックの側に天井のコンクリが落ちた。
「エリック!逃げよう!」
私がせかすと、エリックはとても悔しそうな顔を浮かべた。
すると永璃がエリックの肩に手をポンと置く。
エリックは永璃を見つめ、軽く唇を噛んで走り出した。
出口付近まで来ると後ろから
「そうだ」と葵が呟いた。
誰にも聞こえないはずの音量を、靭が拾う。
靭は首だけで後ろを振り返ると機械が押し潰されて、葵の顔が見えた。
「最後に良い事を教えといてやるよ。四人目は生きてるぞ」
「なっどういう事だ!?」
靭が驚愕(きょうがく)しながら、体全部で振り向こうとした時、大きな瓦礫(がれき)が崩れて来て視界を遮った。最後、一瞬見えた葵の顔は微笑(びしょう)していた。
「ちっ!」
靭が舌打ちすると幟呉が
「何やってんだ……行くぞ。」
と叱咤(しった)した。
「……っ分ったよ!」
答えた靭はとても悔しそうに眉間(みけん)にシワを寄せて、顔を歪めた(ゆが)。
私も、永璃も、靭が何に驚いたのか分からなかった。エリックなら、あるいは分かっていたかもしれないけど、幟呉は相変わらず読めない表情のままだった。
理由を聞こうかとも思ったけれど、すぐにそれどころではなくなった。
一瞬気を抜いた瞬間に、足元にコンクリートの塊が落ちる。
私達は走るスピードを緩められなかった。