もしも私がーcasket in cremtion。

 あの時初めて、あんな風に私を探していて、洞窟を抜け出した最初のバイトの日に、店長に「怒らないから本当の名前を言いなさい」って言われた意味が分かったのよねぇ……。
 しかも私本当の名前言っちゃったし。
 と、私が物思いにふけっていると

「でも、良いですね!」

 突然菊之ちゃんがそう言ってきた。

「何がですか?」

「パーティーを開いてくれるお兄さん達がいるなんて。」

「え!?」

「お兄さんですよ!幟呉さんに、永璃さん!発案は三男の靭くんみたいですけど。」

「しぐれぇ!?」

「え?」

「あっいや、はい、まあ……嬉しい限りですよ。」
 と、苦笑すると、バイトリーダーの篠原さんがマイクを持って来て「主役の一言聞かせんかい!」とマイクを私に渡した。
 少し戸惑ったけど
 ゴホン!と咳払いをして、

「あの、皆さん、ちょっと聞いて下さい。あの、ですね、こんな私の為にこんな素敵なパーティーを開いて下さってありがとうございます。嬉しいです!」

 パチパチ!と拍手が起きると次々と声が飛んできた。
 その一つ一つに返事を返していく。

「おめでとう立花!」

「ありがとうございます。筒井さん、お料理も、ありがとうございます。」

「十七歳おめでとう!」

「俺達も料理作ったで!」

「ありがとうございます。篠原さん、明智さん。」

「これからもよろしくな!」

「はい。店長さん!」

「おめでとー!」

「いやあ若いって良いねぇ!」

「プレゼント俺ん時もくれよな。」

「十七歳は青春真っ只中よぉ!」

「はい!皆さんありがとうございます。」
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