もしも私がーcasket in cremtion。

――靭視点。

 圭子ちゃん達と少し離れた場所で、菊之ちゃんはこう切り出した。

「圭子ちゃん、最近何か明るくなったよね。」

「そう?」

「そうだよ!好きな人でも出来たのかなぁ?……ねえ。」

 菊之ちゃんは窺うような目で僕を見た。

「何?」

「ふふふ、本当のところ、兄妹じゃないんでしょう?」

「えっ!?」

「誰にも言わないし!ね?違うんでしょ?」

 急き立てるように菊之ちゃんは、僕の顔をまじまじと見つめて詰め寄る。
 思わず僕は目線をはずす。
 頬をかきながら、思う。

(何でこう女って、詮索事好きかな?)

 菊之ちゃんを見ると、目をランランと輝かせていた。
 ……なんか、めんどうだな。

「あ~うん……違うよ。」

「ねえねえ!どんな関係!?」

 歯切れ悪く言うと、菊之ちゃんの目はさらに輝いた。
 この目を曇らせなきゃ、さらにめんどうそうだな。
 そう思って、一旦上げて落とすことにした。

「フッフッフッ、それは秘密だよ!……なぁんて、本当に兄弟だよ。似てないって言われるけどね」

「そうなの?」

 少し残念そうに言う。

「そうそう!」

「ふ~ん……そっかぁ。あの明るさは恋のパワーだと思ったんだけどなぁ」

「あははは!んじゃ、どっかで恋でもしてるんじゃないの?」

「そうね、そうかも!お兄さんに恋の話なんてしないだろーしね!」

「そうそう」
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