もしも私がーcasket in cremtion。
「組織のことから話そうか?」
「うん。お願い」
「組織には研究所があって、研究員の他に【護衛部隊】【暗殺部隊】【情報・伝達部隊】の三つに分かれている。」
「うん」
私はなるほど、と頷く。
「護衛部隊は組織から任命された者を守り、暗殺部隊は、組織を抜け出した者や、組織の仇になる者を始末する」
暗殺、始末、という言葉を聞いて思わず身震いした。
追われていた時の事を少し思い出した。
私の様子を窺うような顔をした永璃に、大丈夫と言う代わりに笑顔を返す。
永璃が話を続けた。
「暗殺部隊と、情報伝達部隊・通称・【裏陰】については俺も良くは知らねぇけど、護衛部隊はかなりの数が存在する。だが、精鋭と呼ばれる者は数が限られていて、その者達には『組』という称号(チーム)が与えられる。」
「永璃達は?」
「俺達は【護衛部隊】だ。」
「でも、じゃあ、どうして私を追ってきたの?普通だったら暗殺部隊の人が来るもんなんじゃないの?」
護衛というと、守るというイメージだ。
追う、というイメージはあまりない。
「通常他の部隊が他の部隊の領域を侵すことは無い。だから、俺らも嬢ちゃんを捕まえても殺しはしない、ハズだったが、連行できなければその場で殺せと命じられた。」
「そうなんだ」
複雑な気持ちで答える。
「俺達も命令が来た時に不思議には思ったんだぜ。でも、連行という事だから俺達にまわってきたのかな、とも思ったな」
「そっか……」
何だか、言葉が見つからない。
話をして、永璃に遭った事や、私の気持ちを吐き出して、仲良くなった気がしていたけど、やっぱり追われていた時の事はまだ、忘れられないみたい。