もしも私がーcasket in cremtion。
*****
「おはようございます」
ロッカールームのドアを開けると、菊乃ちゃんがいたので、私はあいさつをした。
「あっ!圭子ちゃん。おはよう」
「菊之ちゃん、今日十一時からじゃなかったっけ?」
「うん。ちょっと遅れちゃって」
と言いながら菊之ちゃんはブラウスをはおった。
その時私はある物に気づいた。
「あ!そのネックレスそんな形してたんだね。いつも着けてるのは知ってたけど、何か変わった十字架だね。誰かから貰ったの?」
「うん、まあね。」と嬉しそうに微笑む。
「それじゃ、私先に行くね。」
「うん。」
変わったネックレスだったな。
逆十字の上に、羽がついていて、勾玉みたいな形のものがついていた。
(もしかして彼氏から貰ったのかな? そんな話聞いたこと無いけど、菊之ちゃん可愛いから彼氏くらいいるだろうなぁ)
そんな事を考えながら着替えて、ホールに立った。
最後だからか今日は特別忙しかった気がした。
「お疲れ様でした。」
最後の挨拶に店長のところに行くと、店長は勝手に辞める私を労ってくれた。
「お疲れ!立花さん、これ給料ね。」
「ありがとうございます」
「じゃあ、元気でな。」
「はい。今までありがとうございました。」
店長は、やさしい人だったな。
いつか、恩返しが出来たら良いな。
そんな思いで店を出ると、声をかけられた。