もしも私がーcasket in cremtion。

「おい、行くぞ。」

(幟呉、本当にいた。それに永璃と靭まで)

「行くって、どこに?」

「まだ決まってないんだけど、いちよう荷物は駅のロッカーに入れてあるから。」

「駅?」

「ああ、とにかく早くこの場所を離れようぜ。」

 焦ったように永璃が声を潜めた。

(何か、何で三人共そんなに真剣なんだろう?)

「……もしかして、追われてる?」

「ああ、さっき荷造りしている時にちょっとな。話をしている暇は無い、とりあえず走れ。」

 真剣な顔で幟呉がそう言った。緊迫した空気が漂う。

「分かった。行こう。その代わり走りながら聞きたいことあるんだけど。」

「分かった。急ぐぞ!」

 そう幟呉が言うと一斉に走り出した。

(何か変なの。今まではこいつらの追いかけてくる姿ばっかり見てたのに、今は背中を見てついて行ってるなんて。)

「で?質問って何?圭子ちゃん。」

 靭が後ろを振り向いて私を見ながら言った。

「あ、うん。質問は二つあるんだけど、一つ目はあの鷹!何で喋ってるの?」

「鷹?」

 永璃と靭、二人の声が合わさると同時に、永璃も後ろを向いて、靭と一緒に私の顔をマジマジと見つめた。

「え?……うん。」

(私変なこと言ったかな?)

 そう思っていたら、先頭にいる幟呉が、振り向きもせずに、ためをついて呆れたように言った。

「あれは鷲だバカ。」

「ええ!?そうなんだ。」

 多分今私の顔は赤いと思う。熱いもん……。

「あれはディーガスっていうんだ。」
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