もしも私がーcasket in cremtion。
「ええ!?」
私が躊躇無く驚くと、永璃が
「確かに化電製薬は超大手だし、有名だけどな。まあ支店とかで雇われてる奴らの殆どは葵があんなことしてるなんて知らねえし、社長がどんな奴かも知らねえんじゃねぇか?」
「社長?」
私が呟くと、幟呉の声がかかった。
「おい。行くぞ。」
幟呉は地面の何かを指差していた。
「穴?」
さっきまで岩があった場所に穴が出来ている。
どうやら穴の上に岩が載せてあったらしい。
「この中入るの?」
穴を指差しながら靭に尋ねる。
「うん。また暗くなっちゃうけど、今度はすぐだから。」
そう言われて私は穴を覗き込んだ。
(これは、中に入るっていうより……)
「早く行け!」
冷ややかな声がして、幟呉に蹴り落とされた。
悲鳴を上げる前にドサ! という低音が響き、その後で私は小さく
「痛っ!」と悲鳴を上げた。
何すんのよ!と、吠える前に幟呉達が落ちてきて、慌ててそこを退くと文句をつける前に思った。
(これは本当に中に入るっていうより……〝落ちる〟だったな。)
「大丈夫か?嬢ちゃん。幟呉も乱暴すぎだぞ!」
永璃が私を起こし、幟呉に文句をつけてくれた。
(ありがとう永璃!)
私が密かに幟呉を睨んでいると、永璃がライターを点けた。
「良いの?点けて」
「ああ。ここは俺達が作った穴で、エリック意外知る奴はいねえはずだからな。」
「ふ~ん。」
数回頷きながらそう返事を返した。
しばらく永璃のライターの灯りを頼りに歩くと、先頭の幟呉が途中で止まった。
幟呉の上を見るとマンホールのフタような物が不自然にあり、幟呉が口を開いた。