もしも私がーcasket in cremtion。
そう小さい口が動くと、腕を上下に動かした。
すると、その腕がビキビキ!という音と共に、伸びて、大きく鋭くなった五本の爪は、鋭利な刃物と化していた。
左右の腕は、異様な形になっていた。肩から下が伸びて大きくなっている。特に、手・掌が。
「!?」
思わず永璃達の顔を見ると、永璃達も知らなかったようで、食い入るように見ていた。
「圭子ちゃん。この子が何で生きとるか、知りたい?あたしらに勝てたら教えたる!でも、この子、圭子ちゃんより強いで~!海は全身を変化させる【トランス・XÅ(エックスエー)】と違うて、部分変化の【トランス・X(エックス)・B(ビー)】やけど、XÅとX・Bどっちもレベルは一緒や!けど、力のコントロールは全然海の方がエエからね。」と、誇らしげに語る。
(私ってXÅとかいう奴なんだ。)
私は「為になった」と頷くと、菊之ちゃんはエリックを見て、ニヤリと微笑んで問いかけた。
「エリック、あんたも裏切るんやね?」
するとエリックは微笑んで
「何だ、ばれちゃってたんですか。」
おどけるようなエリック。
一瞬二人の間にピリピリした空気が漂う。そこに靭が割って入った。
「菊之ちゃんが敵っていうのには驚いたけど、僕達はココに用があるんだよね。邪魔すると、女の子でも容赦、しないよ?」
いつものふざけた感じの靭の眼じゃなくて、私の身体は少しビクついた。
私はあの眼を何度か見た事があった。
獲物を狩る、豹のような眼。
その眼はビリビリとしたプレッシャーをかける。あの眼に見つめられている菊之ちゃんが少し不憫に思えた。
だけど菊之ちゃんは、その眼を逸らさずに、しっかりと靭を見据えた。極度の緊張のためか顔に一筋の汗が流れる。
「望むところや!」
すると、私の近くにいた永璃が呟く
「あの目は、マジな時か、怒(イカ)ってる時しか見せないからなぁ、あの嬢ちゃんも可愛そうに・・。」