もしも私がーcasket in cremtion。
悲鳴を上げて、体中をあの手で、爪で、掻き毟って苦しみ出した。
私は何が何だか分からずに、ただ、食い入るように見ていた。
「あかん!拒絶反応を起こしとる!」
菊之ちゃんが叫ぶと、自然と皆が菊乃ちゃんの周りに集まった。
「どういうこと?」
私が聞くと、菊之ちゃんは深刻な顔をした。
「文字どおり、拒絶反応を起こしとんのや。あんさん達かて見た事あるやろ?01を打たれて、成功した者はホンマのこと言うて、少ないんや。それに、あれは01のせいだけやない、と思う。」
「そうですね。僕もそう思いますよ。」
「エリック(天才少年)が言うんやったら、やっぱそうなんやろなぁ。……永璃の血点殊は相手の急所をついて動けなくさせたり相手を操ったりする技やろ?」
そう聞かれ、永璃は数回頷きながら、頬を掻くと呟く。
「まあ、そんなもんかな。」
「血点殊は効いてなかったんやない。ちょっと、効くのが遅れただけや。そこに、圭子ちゃんの攻撃が加わって、修復が間に合わなかったんやろな。01を打たれた人は通常の人よりも傷の直りが早い。それは通常の人より修復機能が多いからや。」
「そもそも【トランス能力者】は自分の細胞を変形させて変身を行いますから、他の能力者より、細胞の数や分裂何かが複雑なんですよ。意識すれば自分で数を少なくしたり、増やしたり出来るようになってますからね。」
それを聞いた菊之ちゃんは「そうやなぁ」と呟いた。
「それより、よく知ってますね?そんなに詳しい01の情報は、研究員しか知らないと思ってたんですが?」
エリックの質問に菊之ちゃんはやや自嘲気味に答えた。
「あたし、裏陰の中でも一番、好奇心大せいやから、単独で調べとったんや。」
「へえ~、よく無事だったね。」
靭は淡々と言った。
しかし、その目はどこか、憮然としていたような気がする。
「でも、それだけや無いと思うねん。」
「何がですか?」
私が質問すると複雑な顔をして、菊之ちゃんは言った。
「海は、翔様(主覺)が開発された、翔様(主覺)だけが知っとる秘術【死者蘇生術】で生まれたんや。もちろん、初めは、ちゃんと親の腹から生まれてんねんで、普通の、あたしらも知らん普通の子やった。」
菊之ちゃんの眉が寄った。