コトノハの園で


「森野さんは何も言わなくていいから、せめて、最後までは、聞いていってください」


お願い。


「――私は、森野さんが好きです。伝えたかった。でも、返事とか、付き合いたいとか、考えてません。……勝手ですけど」


森野さんが苦手な、距離とか触れ合いとか、求めないからどうか。


「そっ、それは何故……僕が、こんなだから……」


なんて自虐的。


でも、言葉をくれた。


「いいえ。あくまで私の理由ですから、そんなに自分を低く見積もらないでください。……私……男の子の友達ってほとんどいません。昔からいい思い出あまりなくて、苦手です。彼氏はいました。けどそれも、二股だったり他にも諸々、良い方向に流れず……。だから、付き合うとか、そういうのは当分いらないんです」


でも、


「でも、恋愛を否定はしない。素敵な感情だって解ってるんです。――そして、私は、森野さんに恋をしました。誰だって好きな人の幸せを願います。私は、森野さんに幸せになってほしい。そうなるために森野さんが望んでいることがあるなら、叶えるひとつの手になりたい」


そう。あなたは、もっともっと幸せになっていいんです。


「だから協力したくって。これは、見返りのない慈善事業じゃないんです。利点なんて山ほどです。……私は、少しでも、役立てましたか……?」


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