コトノハの園で
求めないって、さっき私は言ったばかりなのに、求めてしまった答え。
好きの答えじゃなければいいと思った? 馬鹿みたい。
女って……私って、卑怯だ。
苦手になるの、理解します。
森野さんの口が開き、白い息が舞い上がる。
「今ここで、僕が頷いたとしても、こんな都合の良すぎる状況に、どう対処していいのか……。もっ、もちろんっ、僕にとっての都合がですよっ」
それは、私にとって嬉しい答えなの?
回りくどい表現は、少し腹立たしくも感じてしまう。
「っ、ちゃんと私の話聞いてましたかっ? 傷の舐め合い大いに結構ということですっ!! 森野さんは私で女性に多少なりとも慣れてもらう。私は、ここでの時間を幸せに思う。それは私の卒業まで。過ぎたら、なんの後腐れもなくお別れです。それは多少有益なものになって、森野さんは一歩踏み出せるかもしれない。――森野さんと私が望むラインって、今はそこじゃないんですか?」
望まないけどゼロでもない。
お互いにそうだと思った。
だから、役に立てると思った。
葛藤する私も、救えると思ってしまったんだ。