ショータロー☆コンプレックス
「だけど、世間はそんなに甘くなかったって事ですね」
「そうだな。地元のアットホームな雰囲気の、ぶっちゃけて言えば、垢抜けないクラブではチヤホヤされても、ホストの聖地である新宿では鼻にも引っかけられなかったって訳だ」
「お客さんの目も断然肥えてるでしょうしね」
「売り上げに貢献するどころか最低限のノルマも達成できずに、そのクラブは3ヶ月ほどで辞めてしまったようだ」
当初抱いていたであろう夢や希望はあっけなく消え去ってしまったワケだ。
「中々次の職も決まらず、そこそこあったであろう貯金も、瞬く間に底をついたんだろうな。それまで借りていた高級マンションを引き払って、インターネットカフェに寝泊まりしながら、単発の派遣の仕事でどうにかこうにか食い繋いでいたようだ」
「静岡には帰らなかったんですね」
「ていうか、帰れなかったんだろう。地元の友達や同僚には、かなり大口叩いて上京したらしいから。ほんの数ヶ月で舞い戻ったりしたら「それ見たことか」と笑い者にされるだろうしな」
「自業自得とはいえ、何だか切ないですね」
「だけど、男は妙な所で悪運が強いというか、決定的な窮地に立たされる事はなかったんだ。派遣会社の、自分の担当になったコーディネーターと親しくなり、私生活も色々と面倒を見てもらっていたらしい。ちなみに、奴より6歳年上の女性」
「え?」
「そうだな。地元のアットホームな雰囲気の、ぶっちゃけて言えば、垢抜けないクラブではチヤホヤされても、ホストの聖地である新宿では鼻にも引っかけられなかったって訳だ」
「お客さんの目も断然肥えてるでしょうしね」
「売り上げに貢献するどころか最低限のノルマも達成できずに、そのクラブは3ヶ月ほどで辞めてしまったようだ」
当初抱いていたであろう夢や希望はあっけなく消え去ってしまったワケだ。
「中々次の職も決まらず、そこそこあったであろう貯金も、瞬く間に底をついたんだろうな。それまで借りていた高級マンションを引き払って、インターネットカフェに寝泊まりしながら、単発の派遣の仕事でどうにかこうにか食い繋いでいたようだ」
「静岡には帰らなかったんですね」
「ていうか、帰れなかったんだろう。地元の友達や同僚には、かなり大口叩いて上京したらしいから。ほんの数ヶ月で舞い戻ったりしたら「それ見たことか」と笑い者にされるだろうしな」
「自業自得とはいえ、何だか切ないですね」
「だけど、男は妙な所で悪運が強いというか、決定的な窮地に立たされる事はなかったんだ。派遣会社の、自分の担当になったコーディネーターと親しくなり、私生活も色々と面倒を見てもらっていたらしい。ちなみに、奴より6歳年上の女性」
「え?」