ショータロー☆コンプレックス
そこで辻谷はハッと我に返ると、視線をホテル入口に戻し、今まさに扉を抜けた瞬間の二人にカメラを向け、シャッターと思われる文字盤横のボタンを数回押した。
「じゃあな。そういう訳だから、お前はもう帰って良いよ。ありがとな」
そして素早くドアを開け車外に降り立つと、身を屈めて後部座席のオレにあっさりとした別れの挨拶を口にし、小走りに建物へと向かってしまう。
オレの人生(おそらく)最初で最後の尾行は、こうして幕を降ろしたのであった。
……てゆーか。
ここから一人で運転しなくちゃいけないのか……。
何か急に心細くなってしまったな。
無事、瑠美ちゃんの家までたどり着く事はできるのだろうか?
いや、どの辺にいるかくらいはもちろん分かるんだけど、初めて通る道である上に何だかゴチャゴチャしていて、一度変な所に迷い込んだらとんでもない事になりそう。
それに、そもそもこの狭い駐車場を抜け出さなくちゃいけないってのがとてつもなくプレッシャーなんだけども。
辻谷の奴、思いっきり前進で停めてくれちゃって……。
運転が苦手な奴にとって、バックで駐車場から出るってのは、かなりの労力を必要とするんだからな。
心の中でブツブツと愚痴りながらも、仕方なく動き始めた。
せっかく解放されたんだから、とにかく急いで瑠美ちゃんの元へと向かわなければ。
「じゃあな。そういう訳だから、お前はもう帰って良いよ。ありがとな」
そして素早くドアを開け車外に降り立つと、身を屈めて後部座席のオレにあっさりとした別れの挨拶を口にし、小走りに建物へと向かってしまう。
オレの人生(おそらく)最初で最後の尾行は、こうして幕を降ろしたのであった。
……てゆーか。
ここから一人で運転しなくちゃいけないのか……。
何か急に心細くなってしまったな。
無事、瑠美ちゃんの家までたどり着く事はできるのだろうか?
いや、どの辺にいるかくらいはもちろん分かるんだけど、初めて通る道である上に何だかゴチャゴチャしていて、一度変な所に迷い込んだらとんでもない事になりそう。
それに、そもそもこの狭い駐車場を抜け出さなくちゃいけないってのがとてつもなくプレッシャーなんだけども。
辻谷の奴、思いっきり前進で停めてくれちゃって……。
運転が苦手な奴にとって、バックで駐車場から出るってのは、かなりの労力を必要とするんだからな。
心の中でブツブツと愚痴りながらも、仕方なく動き始めた。
せっかく解放されたんだから、とにかく急いで瑠美ちゃんの元へと向かわなければ。