インフィニティ(仮)
そう言いながら、月乃は僕らに手を差し伸べた。

「…あっやしいなぁ~。今だけだぞ。」

昴君は月乃と握手を交わした。

僕の方に手が差し伸ばされたとき、ガレキの下から無数の手が出てくる。


「しっつこいなぁ~!」


次々にガレキから這い出る不死者達。

「君。」

月乃は僕に話しかけてきたようだ。

きみって…。

「如月!如月恭!」


精一杯の声で月乃に僕の名前を言った。

「…まあ次の瞬間死ぬかもしれない人の名前なんてどうでもいいわ。」


…凄く嫌な事を言われた。


「そんな事より君はもっと魂を奪うべきよ。力が弱すぎるわ。」


月乃が話しかけている間に昴君は大変な事になっていた。

完全に囲まれている。

僕は右手からフォルセティを取り出した!


不死者達に切りかかり、突き刺す時に魂を引き抜くイメージで抜く。

「タスケテェー!!ギャアァァ!」

不死者は断末魔を上げて灰と化した。


…体に力がみなぎる。不思議と悪い気はしなかった。

でも心の奥にある罪悪感とモヤモヤした気持ちも嘘じゃないんだ。


嘘じゃない。

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