幼なじみ
いつもの寝顔

長いまつげ

白い肌



何も変わらないのに


触れる凪沙はこんなにも冷たい



「凪沙…?
ねぇ、起きてよ。なんかの冗談だったら笑えないから。

帰ろうよ。
明日は凪沙の誕生日でしょ?

起きろよっ!」


肩を揺すっても
ベッドを蹴っても


凪沙は動かない


冷たいまま
私を無視し続けた



嘘だ


嘘だよ



凪沙はただ寝てるだけ


疲れてるって言ってたし
疲れすぎて起きれないだけ
心の中の私が言う


でも
どこかでは真実を認めてしまっている…



凪沙は…




死んだ
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