君がくれた約束[続編]
「別に何も。あの後すぐ帰ったし」
「そっかぁ」
「あのさ…」
シュウがそう言いかけた時、秀司がこっちに向かって歩く姿が見えた。
「あっ、ごめんシュウ。行かなきゃ」
「うん、分かった」
「帰ったら電話するね」
「うん」
私は電話を切ると秀司の方に向かう。
「男?」
「うん」
「ちゃんと帰ったら電話しとけよ?誤解されたら困るだろ?」
「電話はするけど、シュウはそんな小さい男じゃないもん」
シュウはいつだって冷静で、私はシュウの手の平で転がされてる。
帰りの新幹線の中で秀司が言った。
「俺、もうダメかもな」
今日1日、元気が無かったのは私が1番知ってる。
気持ちも解るけど…
「何弱気になってるの?諦めたらそこで終わりだよ?」
「…そうだな」
「頑張って」
「うん」
その後、私も秀司も黙ったままで、暫くすると秀司は眠った。
ずっと眠れなかったのかな…。
いつも強気な癖に
「リカコさんと上手く行くといいね」
私はそう小さく呟いて、秀司の横に落ちかけていたコートを秀司にかけた。
今日は疲れたな
新幹線の暖房が凄く気持ち良くて眠い……。