君がくれた約束[続編]

「別に何も。あの後すぐ帰ったし」


「そっかぁ」


「あのさ…」



シュウがそう言いかけた時、秀司がこっちに向かって歩く姿が見えた。



「あっ、ごめんシュウ。行かなきゃ」


「うん、分かった」


「帰ったら電話するね」


「うん」



私は電話を切ると秀司の方に向かう。



「男?」


「うん」


「ちゃんと帰ったら電話しとけよ?誤解されたら困るだろ?」


「電話はするけど、シュウはそんな小さい男じゃないもん」



シュウはいつだって冷静で、私はシュウの手の平で転がされてる。


帰りの新幹線の中で秀司が言った。



「俺、もうダメかもな」



今日1日、元気が無かったのは私が1番知ってる。

気持ちも解るけど…



「何弱気になってるの?諦めたらそこで終わりだよ?」


「…そうだな」


「頑張って」


「うん」



その後、私も秀司も黙ったままで、暫くすると秀司は眠った。


ずっと眠れなかったのかな…。

いつも強気な癖に



「リカコさんと上手く行くといいね」



私はそう小さく呟いて、秀司の横に落ちかけていたコートを秀司にかけた。


今日は疲れたな

新幹線の暖房が凄く気持ち良くて眠い……。


< 71 / 305 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop