後編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
「…リンカ……ありがとう。
そうだよね?リンカには全て話すから
家帰ろうか?ここでは話せないし
私は単位足りてるから…
アイリはどうする??」
「リンカ、私の事まで親友って
言ってくれてありがとう。
凄くうれしい…
私はこの後部活のミーティングがあるから残るわ。
ミカ、くれぐれも気をつけて
帰るんだよ?
なんならタクシー呼んだ方がいい。」
「アイリ、あったり前じゃない!
ミカの親友は私の親友!
なんかよくわかんないけど
深刻な話みたいね…大丈夫。
外でバンリが待ってる。車だから…」
その言葉にアイリちゃんもホッと
胸を撫で下ろした。
「ねぇ、リンカ、バンリくんには
後で言う話は内緒にして欲しいの。
4月から大学に復帰するとはいえ
リョウくんもいるしリンカもいる。
バンリくんは情深い人だから
絶対に巻き込めないから…」
ミカが真剣な顔して姉貴に言うと
姉貴も真剣な顔して頷いた。
そうだな…
さすが、ミカ。そういうとこは
抜かりない。
「わかったわ、でもミカの家までは
送ってもらいます!
なんか、ヤバそうだから…」
「わりぃな、姉貴」
「うっさい!レイジは黙ってなさい!
まだ私は事情を何も知らないんだからねっ!今の所、ミカの背中の怪我は
守れなかったレイジが悪いっ!!
なんのためにアンタ強くなったんだか
わかりゃしないじゃないのっ!
でも、まぁ、わかったわ!
ミカの事はこの私に任せなさい!
悪知恵だけは私の右に出る者はいないからね!(笑)」
はい、おっしゃる通りです。
例え、俺がその場にいなくても
ミカは俺が守りたかった。
なんか責められてスッキリした。
ありがとなっ!姉貴。
程なくしてミカは姉貴と一緒に
立ち上がったから
「外まで送るよ!」
と言って立ち上がると
アイリちゃん、テッタ君、ケンゴ君が
立ち上がって
「いい、俺らが送ってくる。
レイジ達は昼飯の途中だろ?
俺らはもう終わってるから…
ミカちゃんの荷物取りに行って
そのまま車に乗るまで見届けるから。
ミカちゃん行くよ。」
「ありがとうテッタくん。
アイリもケンゴくんも……
レイジ、じゃぁ先帰ってるね!」
と言ってニッコリ笑うミカの顔は
天使みたいに可愛かった。
可愛くて抱き締めようとしたら
姉貴に押されて阻止され
ミカの腕をうれしそうに握ると
ふんっと言って
勝ち誇った顔でミカを連れて行きやがった悪魔めっ!
はぁ、なんかドッと疲れた…
姉貴が戻って来ないのを確認すると
トシヤがやっと口を開いた。
「お前のスーパー姉ちゃん
相変わらずパワフルだよな(笑)
あり得ないくらい綺麗な顔してんのに
男勝りな性格……
やっぱミカ先輩は天使だと
痛感するよ…」
「だな(笑)すげぇ美人だけど
性格は紗江と似たようなもんだわ」
いや、紗江さんのが絶対いい。
姉貴は俺の邪魔ばかりする。
「確かに。紗江ちゃんは喧嘩強いけど
姉ちゃん悪知恵が働くって
言ってたな…凄そうだな、本当に…」
「ああ、姉貴の悪知恵は
普通じゃないぜ…すげぇんだからっ」
俺が疲れきった様子で言うと
トシヤがブッと吹き出したから
つられてみんなで笑った。