この恋を叶えてはいけない
 

「ふぅ……」


あとは歯ブラシだけ。

洗面所に向かって、自分が使っていた歯ブラシも取ると、それを乱雑に紙袋に投げ入れた。

どうせ、全部そのままゴミ捨て場行きなんだ。



「これだけでいいんだっけ?

……っ!!」



全部入れたかという確認をしようと、部屋を覗き込んだ瞬間……


「ちょっとっ……」


あたしの体は、貴志に抱きしめられていた。
 
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