この恋を叶えてはいけない
「何すんっ……」
「やっぱ俺っ、別れたくねぇよっ!!」
「やっ!!」
力づくであたしを抱きしめ、そのままベッドへと押し倒す。
詰め込んだばかりの荷物は、全部床に巻き散らかり、見上げたそこには貴志の顔。
「唯香……
俺、もう絶対に間違いなんかおこさねぇからっ」
「だからっ……もうそれ以前の問題なんだってばっ……。
あたしはもう、貴志のことはなんとも思ってないのっ」
「なんだよそれっ!だって俺ら、別れてからまだ1ヶ月も経ってねぇだろ?」
「そう、だけどっ……でもっ……」
確かに貴志と付き合っていたのは、つい最近だ。
だけどもう……
貴志への恋愛感情なんて、とっくになくなっている。
駿に会った、あの夜から……