この恋を叶えてはいけない
「唯香っ……」
「久しぶり」
お母さんがこの世をいなくなってから
1か月が過ぎようとしていた。
荒れ果てたあたしの心が、ようやく落ち着き、
ずっと避けていた駿の家へ向かった。
「よかった……。
すげぇ心配してたから……」
「うん。……ごめんね」
駿からの連絡は毎日あった。
もちろんそれにたいしては、メールやら電話の返事はした。
だけど直接会うことだけはずっと避けていて
駿の顔を見たのも、お母さんのお葬式以来だった。
「とりあえず上がれよ」
「うん」
久々のこの部屋……。
あたしは一歩踏み入れた。