この恋を叶えてはいけない
(えっと……早見さんだっけ?
よろしく!)
高校3年の4月。
同じ委員になった貴志。
意識をする前から、一緒にいることが当たり前だった。
(あ、のさ……
今度の休み、空いてる?遊びに行こうぜ)
初めて意識し始めた、二人きりの休日デート。
手を繋がれ、男だと意識した。
(唯香!
俺……お前のこと、好き…)
告白された、文化祭の後夜祭。
一緒に花火を見ながら、隣で告白された。
(おまえ、何やってんだよー。
その日、約束してただろ?)
(あれ?そうだっけ?)
(そうだよ!……ったく、いいよ。
次の週で)
忘れがちなあたしに、いつも折れてくれたのは貴志だった。
貴志は……
いつもあたしを許してくれていた。