この恋を叶えてはいけない
「ようやく見つけたと思ったのにさ……。
誰?昨日、この部屋に上がりこんだ男は」
やっぱりこいつは、昨日も来てた。
そしてどこかに身を隠して、戸村さんがこの部屋に来たのを見ていたんだ……。
「俺がずっと唯香ちゃんの彼氏の座を狙ってたのに……。
急に見たことのない男が奪うなんて……
そんなの許さない」
「や……」
男は一歩踏み出してきて、条件反射であたしも後ろへ下がってしまう。
だけどそれをいいことに、男も部屋の中に入ってきて、開いていたはずのドアがパタンとしまった。
や、だ……。
やばい……。本気でヤバイ……。
恐怖で肩が震えて、腰が抜けそうで……。
出てくる声は、かすれた声だけ。
「君は俺のモノ。
だよね?」
「や……いや………やだぁっ!!!」
「唯香!!」