この恋を叶えてはいけない
途端に開けられたドア。
驚いて振り返る男。
ドアを開けた彼は、あたしたち二人の状況を見て、瞬時に察し……
「…ってめ……死ねっ!!」
思いきり、男を殴った。
「ひっ……」
殴られた男は壁に吹っ飛んで、立ち上がろうとしたところで胸ぐらをつかまれた。
「いいか……。
二度と唯香の前に現れるな。
今度現れたら……殺す」
「…っ」
彼の睨みは震えが上がるほどで
男はすぐに立ち上がると、慌てて部屋を出て行った。
部屋の中には、あたしと彼だけが残って……
「大丈夫?」
「……」
心配そうに、あたしの前にしゃがみこむ。
彼の顔を見た瞬間、安堵からポロポロと涙が零れ落ちて……
「怖かったなぁ……」
「……っ」
あたしは……
戸村さんに抱き着いた。