この恋を叶えてはいけない
1週間、戸村さんと同居生活を送っているけど、あたしたちの間に何かあるわけではなかった。
あると言えば、一緒のベッドで眠るということ。
だけど戸村さんは、あたしを抱きしめるだけで、決してそれ以上のことはしない。
きっとあたしは、本気で戸村さんに求められたら、拒めないような気がするほど、
どんどん心を戸村さんにもっていかれていて……
これでいいのか……
それともよくないのか……。
ずっと心の中で葛藤していた。
「サッパリした?」
「あ、はい……」
お風呂から上がると、戸村さんはソファーに腰掛けながら、缶ビールを飲んでいて、
「唯も飲む?」
「いえ……明日辛くなるのでやめておきます」
断ると、戸村さんは残りのビールを一気に飲み干す。
「ほな、そろそろ寝る?」
「………はい…」
そして、一緒に寝室へと向かった。