この恋を叶えてはいけない
なんだろう……。
この感じ。
もし駿以外の人とシテしまったら、
絶対に後悔すると思っていたのに、
想像していたよりは後悔の気持ちとか薄くて、むしろむず痒い。
ベッドの端に腰掛ける戸村さんを見て、なんとも言えない温かい気持ちになった。
「なあ……」
「はい…?」
やっぱり、目の下までシーツをかぶっているあたしに、少しだけ不安な瞳を向けて戸村さんが振り向いた。
「あの……今さらこんなこと聞くのもなんやけど……
後悔、してへん?
俺に抱かれたこと……」
そう感じていたのは、戸村さんも同じようで
今目の前で不安を抱えている彼を見て、もっと後悔の気持ちは奥へと追いやられた。
あたしはゆっくり起き上がると、その背中にそっと抱き着く。
「してませんよ。
後悔なんて」
その大きな背中の温もりを感じて、今はっきりと思った。