この恋を叶えてはいけない
「雨のピークもそろそろだから。
あと少しすれば、雷もおさまるだろ」
「うん……」
「停電も、そのうち直るだろうし」
「うん……」
駿の部屋に案内されて、ただ立ち尽くした。
この前来た時よりもだいぶ片付いていて、段ボールはほとんどない。
その部屋の様子は……
「なんか……似てるね。
あの時の部屋に……」
「そうか?
ま、そうだろうな」
3年前の、お父さんと暮らしていた部屋の雰囲気と似ていた。
お父さんと駿が住んでいたマンションは、駿の大阪転勤が決まった時に売り払ったらしい。
思い出もあるけど、誰も住まないまま放置するよりは、誰かに使ってもらったほうがいいからと……。
「突っ立ってないで、座れば?」
「あ、うん……」
そう言われて、
昔も座ったことのあるソファーに腰掛けた。